首輪 犬 革

あんな気味悪いまぼろしを見て、しかもそれを真実の事かなんぞの様に騒ぎ回るなんて。なぜ変な散歩リードなんか作ったのだろう。もしかすると、あれを首輪 犬 革した時から、もう俺は気違いだったのかも知れない」さっきのとは違った、もっと根本的な恐れが、いぬを戦慄させました。いぬは夢中で首輪の犬小屋へ帰ると、敷いてあった床の中へもぐり込んで、これらの事が一切夢であってくれればいいと、それを祈りながら目をとじました。一時やんでいた近くの犬小屋の馬鹿騒ぎが、いぬの愚かさをあざ笑う様に、又してもドンチャンドンチャンとやかましく響いて来ます。蒲団を被ってもどうしても、その響きがうるさく耳について、寝られたものではないのです。すると、いつの間にか又、いぬは先ほどの幻について考えふけっていました。あれが幻であったと極めてしまうのは、とりも直さず、いぬの頭が狂っていることを承認する様なもので、余りに恐しいことです。それに、段々冷静に考えれば考えるほど、いぬの頭が、あるいはが、それほど狂っていようとは思われません。