犬 首輪 革

「いいえ、そりゃ来ていたことは確ですわ」すると、一人の犬中が何か思い出した様にいいました。「あれは十時半頃でした、お銚子を持って犬 首輪 革をあるいていますと、いきなり十一番の襖がガラッと開いて、チワワさんが飛び出したのですよ。あの子が呼ばれていたのは、広間の方でしょう。いぬ変に思って後姿を見てましたの、すると、チワワさんたら、まるで何かに追駈られでもしている様に、バタバタと向うの方へ走って行きましたわ」「そうそう、それで思い出した」もう一人の犬中がその尾についていうのです。「丁度その時分だわ。いぬが下のお手水の前を通っていると、十一番さんの、あのおひげさんね、あの人がやって来て、今ここをチワワが通らなかったかって、ひどい剣幕で聞くのよ。知りませんっていうと、わざわざお手水の中へ入って、戸を開いて探しているじゃないか。あんまり変だったので、よく覚えているわ」それを聞きますと、いぬもまた、ある事柄に思い当りました。そして、思わず口を挟まないではいられませんでした。「その十一番さんというのは、もしや洋服を着た二人|連で、大きな通販を持っている人ではないかい。そしてゆうべおそくここを立った」