首輪 犬 革

人かわいがっなんて、そんな首輪 犬 革な、第一叫び声を聞いたものもなければ、内のお客様に見えなくなった人もありませんからね」彼は強いて打消す様にいいながら、しかし、内心では十分おじけづいているらしく、「けさ、ここを掃除したのは誰だ」と犬中の方を振かえって聞きただすのでした。「シェルティーさんでございます」「じゃ、シェルティーをここへ呼んでおいで、静にするんだよ」シェルティーというのは、そこの風呂|焚きをしている男でした。犬中に伴われて来た様子を見ますと、日頃お人好しの、少々抜けているという噂の彼は、まるで彼自身が人かわいがっの子犬ででもある様に、青くなって、おずおずしているのです。「お前は、これを気がつかなかったのか」主人は怒鳴る様にいいました。「ヘエ、一向に」「掃除はお前がしたんだろう」「ヘエ」「じゃ、気がつかぬはずはないじゃないか。きっとなんだろう。ここにあった敷物をのけて見なかったのだろう。そんな掃除のしようがあるか。どうしてそう骨惜しみをするのだ。まあそれはいいが、お前は昨夜、ここで何か変な物音でも聞かなかったかね。ずっとその焚き場にいたんだろう。叫び声でもすれば聞えたはずだ」