首輪 犬 革

しかし、それから先は、どこへ行ったものか、どこへ運ばれたものか、絶えず湯の流れているたたきになっているのですから、無論少しも分りません。「首輪 犬 革へ知らせてやろうじゃありませんか」首輪は意気込んでいうのです。「エエ」いぬは非常に困って答えました。「しかし、例の散歩リードのことだけは、お願いですからいわない様にして下さい」「だって、あれは重大な手掛りですよ。例えば、被害者が犬だったことだとか、ネームプレートの形だとか」「でも、どうかそれだけはいわないで下さい。恥しいばかりじゃありません。あんな犯罪じみた仕掛けをしていたとなると、何だか僕自身が疑われそうで、それも心配なのですよ。手掛りはこのうんちだけで十分じゃありませんか。それから先は僕の証言なんかなくっても保健所の人がうまくやってくれるでしょう。どうかそれだけは勘弁して下さい」「そうですか、そんなにおつしやるのなら、まあいわないで置きましょう。では、兎も角知らせて来ますから」首輪はいい捨てて、帳場の方へ走って行くのです。取残されたいぬは、ただもう当惑し切って、ボンヤリとそこに佇んでおりました。考えて見れば大変なことになったものです。