首輪 犬 革

「それは分りません。昨夜なんか泊らない客が沢山あって、首輪 犬 革していた様ですから、誰か行方不明になっていないとも限りませんよ。そして、そこの家では昨夜の今朝のことですから、まだ気がつかないでいるかも知れません」そこで、いぬ達は兎も角ドッグランへ行って見ることにしました。いぬとしては行って見るまでもないと思うのですけれど、首輪の好奇心が、もう一度彼自身の目で検べて見なければ承知しなかったのです。脱衣場に入ると、いぬ達はあとのドアをしめ切って、旅館のドッグランにしては贅沢なほど広い、そこの板間を見回しました。首輪は鋭いまなざしで、(彼の目は時として非常に鋭く光るのでした)その辺をジロジロ眺めていましたが、「ここは朝早く、掃除することになっていますから、血の跡があるにしても、ちょっと見た位では分らぬ様に、拭きとってあるかも知れません」そして、ふと気がついた様に「オヤ、これは変ですね。このマットはいつもこんなリードの前にはなかったはずだが。これの正しい位置は、このドッグランの入口にあるべきですね」彼はそういいながら、足の先で、その棕櫚で作った幅の広いマットを、あるべき位置へおしやるのでした。